生きものとの関わり方の歴史
人類が言葉を使い始めたのは約7万年前と言われています。言葉の誕生により、人間は複雑な思考や感情を表現し、社会を大きく発展させてきました。そして私たち人間がイヌと生活しはじめたのは2万年前だそう。ひとと出会って一緒に暮らし始めた最初の一匹はどんなこだったのか、想像が膨らみます。
言葉を持たない生き物たちとの絆は、長い間直感的なものに留まっていました。言葉がなくとも、絆を深めることはできますが、イヌパシーを開発するLangualessの創業には、この生き物をより深く理解したいという強い願いがありました。その思いが、Language less Communication、言葉のないコミュニケーションを実現するというビジョンになり、イヌパシーというデバイスを生み出しました。最初に人と暮らし始めた一匹が生きた時代と、我々が生きている時代は違います。言葉がなくとも仲良くなれる生きもの達との隙間を補うお手伝いがしたいと思っています。
現代社会の中で変わるイヌの存在価値
イヌと人間の関係は、紀元前から続く長い歴史を持ち、深い絆で結ばれてきました。この愛情自体は変わりませんが、時代とともに関わり方や絆の表現、何より愛情の質が変化してきました。家の中で同じ時間を過ごし、同じ感情を共有することが多くなったいま、家族を超えた特別な存在になっているとわたしは思います。
さらに、現代社会は、物質的な豊かさと情報の氾濫の中にあります。そんな中で、一点の曇りもなく愛情を注いでくれる愛犬たちの存在は、より一層貴重なものとなっています。彼らの無償の愛に少しでも応えたい、その気持ちが強くなっていくのを感じる時代です。
優しい生きものに寄り添いたい
イヌパシーは、この変わらぬ愛情をより深く理解するためのサポートツールとして誕生しました。愛犬の心拍の変化を色で表現し、その感情を可視化することで、私たちは愛犬の気持ちを読み取る力を身につけることができます。これにより、愛犬とのコミュニケーションがより豊かになり、互いの絆を一層深めることができるのです。
考え方によっては、必要のない方もいらっしゃるものかもしれませんが、それぞれの価値は他のひとと比較できなもの。やさしい生きものを尊重するという生き方をイヌパシーが少しでもサポートできればと思っています。
忙しく過ぎていく日々の中で、愛犬とのかけがえのない時間をより意味あるものにする。そんな願いを込めて、イヌパシーは愛犬の小さなこころのうつりかわりをよみとくサポートを提供し続けています。
Langualessの挑戦
Langualessは、テクノロジーの力を借りて、この古くて新しい絆をさらに強めていきたいと考えています。言葉を超えたコミュニケーションの可能性を追求し、人間と動物がより良い関係を築けるよう、これからも挑戦を続けていきます。
変わらぬ愛情と、変化する時代。その両方を大切にしながら、イヌパシーは愛犬とのコミュニケーションを支え続けます。
Langualess Inc.
CEO 山入端 佳那